もしあなたが、転職を考えているとしたなら・・
転職を考える時こそ、自分を見つめ直すための最高のチャンスです。
転職は、確かに昔ほど珍しいことではなく、転職をすることは当たり前のようになってきました。
でも今だに、転職をすることで給与が下がってしまうケースが多くあります。年収をあげるための転職が、結果的に生涯年収を下げる結果になることが多々あります。
それは 退職金の仕組みが、勤続年数に比例するというシステムで運用されているからです。これは、退職金という制度そのものが無くならない限り、変わりようがないかも知れません。
給料は、年齢に応じた年功序列給ではなく、実績に応じた実力給だと騒いだとしても、人はいつか老いることがあり、いつまでも若くいられないから、年功序列給という考え方も、老いてくれば魅力に変わってしまうかも知れません。
若い頃は、同じ働きをしているのに、若いから給与が少なく、同じ働きでも勤続が長い先輩の方が給料が良いという年齢序列給の考え方を抜本的に見直そうとすれば、人はいつまでも若くいることができない生物であり、老いという問題が給与システムに重くのし掛かっています。
「人はいつまでも若くいられない」という現実を直視した時、年功序列給も終身雇用制も魅力を増してしまうんですね♪
終身雇用制をキチンと守り抜ける企業に在籍しているのであれば、たとえその会社や仕事が、自分には向いていなくても、辞めずにそのまま続けた方が賢明かも知れません。
実力主義や、実績主義を声高に叫ぶ会社は、もしかしたら、明日を保証できず、退職金を積み立てる力もない会社かもしれません。
そんな会社であれば、老いる前に転職をすべきかも知れません。
転職は、環境を変えたり、目先の給与をあげるためには、良い手段かも知れません。しかし、賞与のことを考えたり、退職金のことまで計算をして生涯年収がダウンする危険性がないのか？は、転職を考えた時に、キチンと考えて下さい。
いくら転職が当たり前の時代になったとしても、転職を３回も繰り返したなら、「その人物の採用は慎重にすべし」という人事屋の考え方に変化はないのです。
昔から転職が多い人は、企業では歓迎されていないということは、認識をしておくべきです。
わかり易い例をあげれば、まともな会社の人事部の採用担当者に転職経験者は、とても少ないのです。
その採用担当者が、転職を繰り返す人に厳しいジャッジを下すのは当然のことと理解できるはずです。
逆に、転職を経験した人ばかりで採用を続けている企業は、伸び盛りの企業だからなのか、ブラック企業だからなのか？応募をする前に検討しないといけません。
生涯の転職歴は、３回までと考える人事屋さんが、まだ圧倒的に多いのです。
声だかに「我が社は、実力主義！ 給与制度も実力給！」と説明する企業と出会ったなら、その企業は終身雇用の考え方を捨て去り、そのとき、そのときだけに、必要なだけの社員を雇用するという、効率だけを追求し、企業だけが生き残るために、使い捨て社員を採用しようとしているのかも？と疑う必要があります。
もし、そんな環境の会社に勤務しているのであれば、速やかに転職活動を始めるべきです。但し、退職後に就職活動をするのではなく、在籍しながら、退職をせずに転職活動をして下さい。
退職をしてしまってからの就職活動は、本当に不利になることばかりですから。